弔辞

お通夜でやってはいけない事って一般的にどのような物がありますか?

通夜は本来、文字通り家族やごく親しい人たちが「夜通し」遺体とともに過ごすことを言い、家族とごく親しい人たちだけで行うもので、一般弔問客は告別式に参列するのが正式なことでした。
しかし告別式などの正式な葬儀に関しては昼間に行われることが多く、親族でもない限り会社を簡単に休むことなどできません。

そこで夜にも行われている通夜に最期のお別れを言いにいくということがいつの間にか一般的になってしまいました。
そういう通夜だけに参列する場合には、服装が間に合わない場合がありますが、時間が許す限りは一度は家に帰り、着替えていくようにしましょう。

男性の場合は会社のロッカーなどに黒のネクタイや靴下、デスクの引き出しに数珠と香典袋があれば、そんなに派手な背広姿で通勤しているのでない限り、簡単に揃えられますが、女性の喪服だけは独特です。
いくら慌てていても親族の失礼に当たらない時間に必ずきちんとした服装で赴くようにしましょう。

供物や供花の辞退などはよくありますし、いきなり用意できない場合もありますが、香典は必ず持参するようにしましょう。
確かに香典を受け取らないような葬儀もありますが、はじめから手ぶらで行くというのは失礼にあたります。

また急なことで数珠を持ってこられなかったので友人にその場だけ借りて、お焼香したという人もいますが、数珠を借りてまですることはありません。
心をこめて手を合わせることが大切なのです。
むしろ数珠の貸し借りをする方が失礼にあたります。

そして宗教がまったく違う場合は言うべき言葉も違います。
キリスト教徒に「このたびはお悔み申し上げます」という言葉は禁句です。
また「冥福」「供養」「成仏」などの仏教用語も使わない様に心がけましょう。

キリスト教では、人の死は終わりでなく神の元に召されることと考えられていますので、葬儀は神に対する感謝、故人を懐かしむものなのです。
神式葬儀は家の守護者として迎える意味をもちます。
行く前に宗教が分かっていれば避けることができる事態もあるのです。

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