弔辞

弔辞には目安の時間があるのはどうして?

弔辞は3分が目安となっています。
一般的に原稿用紙に2、3枚ぐらいでゆっくりと読めば調度いい時間となります。
弔辞の長さをどのくらいにするのか、世話役に相談しておくとよいでしょう。

まず弔辞に堅苦しい言葉は必要ありません。
語りかけるように最期の言葉として今までお悔みの言葉しか言えなかった思いを語りましょう。
弔辞にはそれが許されています。

故人に呼びかけるように始まり、自分と個人も故人の関係性を語り、思いや思い出なども語ることができます。
この時故人の失敗談などのお笑い要素などはいっさいいりませんので、故人との優しい美しい思い出を語りましょう。
また遺族へのお悔みの言葉や故人との別れの言葉をもって締め切ると言うのが一般的な弔辞になります。

文字にしてしまえばとても短いためにゆっくりと大きな声で3分という時間を使ってしっかりと呼びかけるように読み上げましょう。
時間が短いから早口でたくさんのことを話そうとしたら、棒読みになりただの言葉の羅列になってしまいます。

また弔辞だからと格式ばった文章にするのもいけません。
あくまでゆっくりと故人や遺族に語りかけるような手紙のような自由な文章がいいでしょう。

ただ気を付けなければならないのが、忌み言葉です。
忌み言葉は絶対に禁句です。

「くれぐれも」「返す返すも」「重ね重ね」などの「重ね言葉」も使わないようにしましょう。
これは不幸が重ならないようにとの願いからでたものです。
同じ意味で「幾重にも」「再三」「追って」なども使わないほうがよいでしょう。

弔辞は文章として書きますので何度も読み返したり、他人や世話役の人などに読んでもらうことができます。
自分が言いたいことを言える弔辞で伝えたいと思う気持ちは分かりますが、不適切な発言や相応しくない言葉などが混ざってしまっていては遺族に不快な思いをさせますし、葬儀自体も雰囲気を壊しかねません。
何人かの人に読んでもらうようにして、誰もが納得のいく弔辞で故人を送りだしましょう。

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